「サイズはSでちょうどいいのに、パンツだけどうしても丈が合わない」。小柄な女性から最も多く聞くお悩みです。これは選び方が悪いのではなく、既製品のつくり方に理由があります。この記事では、なぜ丈が余るのかという仕組みから、シルエット別の合わせ方、靴に合わせた丈の目安までを整理します。
なぜ、パンツだけ丈が合わないのか
既製品の股下は「身長158cm」を基準につくられている
多くのレディース既製服は、身長158cm前後を基準サイズとして設計されています。S・M・Lというサイズ展開は主にウエストやヒップの寸法を変えたもので、股下の長さはサイズが小さくなってもあまり短くなりません。つまりSサイズを選んでも、股下は158cmの人に合わせた長さのまま手元に届くことになります。
身長150cmの方であれば、股下はおよそ4〜6cm余ります。この数センチが、足首で美しく止まるはずのラインを崩し、全体の印象を変えてしまいます。
裾を折るだけでは解決しない理由
手軽な対処として裾を内側に折り込む方法がありますが、これは応急処置にとどまります。パンツの裾は、下にいくほど幅が広がる、あるいは狭まるように設計されているためです。折り返すと本来より太い部分が足首にくることになり、シルエットが崩れます。
また、折った部分に厚みが出るため、足首まわりに横方向の線が生まれます。この線は視線を横に広げるので、脚が短く見える一因になります。
シルエット別・丈の合わせ方
ストレート・テーパード
最も丈の影響を受けやすい形です。くるぶしが見えるか見えないかの位置で止めると、脚のラインが最後まで細く見えます。逆に、くるぶしを完全に覆って甲にかかると、余った布がたるんで一気に野暮ったくなります。
通勤で毎日履くものであれば、この形を一本、自分の身長に合わせて仕立てておくと着回しが安定します。
ワイド・フレア
布の量が多いぶん、丈が余ったときの影響も大きくなります。床に着く手前、靴のつま先が少し見える長さが目安です。ここより長いと歩くたびに裾が床に触れ、清潔感を損ないます。
なお、ワイドパンツは丈を詰めると裾まわりの広がりが相対的に強くなります。10cm以上詰める場合は、幅とのバランスを見て判断する必要があります。
クロップド・アンクル
もともと短い丈で設計されているため、小柄な方が履くと「膝下の中途半端な位置」で終わってしまうことがあります。足首の最も細い部分で終わるかどうかを基準に選んでください。ふくらはぎの途中で切れる長さは、脚を最も短く見せます。
靴に合わせた丈の目安
同じパンツでも、合わせる靴によって適切な丈は変わります。商談や登壇など、履く靴が決まっている場面のパンツは、その靴を履いた状態で丈を決めるのが確実です。
| 靴 | 丈の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ヒール 5〜7cm | 甲に軽く触れる | 商談・登壇・式典 |
| ヒール 3cm前後 | くるぶしが隠れる | 通勤・オフィス |
| フラット・スニーカー | くるぶしが見える | 移動の多い日・休日 |
ヒールの高さが変わる可能性がある場合は、低いほうの靴に合わせて丈を決めておくと失敗しません。短いぶんには足首が見えるだけで済みますが、長すぎると引きずってしまうためです。
迷ったら、お直しという選択
ここまで読んで「結局どの丈が自分に合うのか分からない」と感じた方もいらっしゃると思います。丈の正解は、身長だけでなく股下の長さ、ふくらはぎの位置、普段履く靴によって変わるためです。
プチキャリでは、ご購入いただいた商品の裾上げを承っています。シングルかダブルか、裏地の有無をどう扱うかといった判断が難しい部分は、現物を確認したうえでこちらからご提案します。
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